大野雅子

東京都杉並生まれ杉並育ちの美容師。 実家の美容院で髪を切ったり、 出張で出かけてヘアメイクをしたりしている。 |
(2014年8月 産院にて)
出産を終えて
(清水宣晶:) うおおお、小っちゃいねえ。
(※この日、生後3日目)
(大野雅子:) 超、小っちゃいんだよ。
どっちに似てるだろうかな。

ほとんどの部分、翔くん寄りなんだけど、
唯一、私寄りと言えるとしたら、目じゃない?
目のインパクト。
ぶはははは!
形とかじゃなくて、インパクトね。
たしかに、目力あるよ。
出産の時は、大変だった?
大変だった。
私、難産だと思ってたら、
「安産です」って言われたわけ。
あ、自分では難産のつもりだったのに?
すごいツラかった、と思ってたんだけど、
病院に着いてからは6時間で産まれたから、
それでみたい。
そうか、痛みって他の人にはわからないから、
客観的に判断するには時間しかないものね。
安産ですって言われても、
「納得出来ない!」って感じなんだけど。
陣痛からの時間は、短かったの?
前の日、
その時はまだ全然生まれる気配がなかったから、
大槻家のバーベキューに参加してて、
夜中に帰ってきたんだけど。
うんうん。
2時に寝て、朝4時に陣痛で目が覚めて、
それからずっと、
間隔が短くなるまで歩き回って、
病院には夜に行ったから。
じゃあ、始まりからのトータルとしては、
長かったんだね。
そう、病院に着いてからは割りと早かったけど、
それまでほとんど寝てなかったし、
病院に着く前がいろいろ大変だったんです、
って言いたかった。
お産の時のことって、
あんまり細かいこと覚えてる余裕なくない?
のんのん(大嶋望)が、あとで聞きたいって言ってたから、
割りと意識して覚えるようにしてたと思う。
鼻からスイカっていうよりはメロンだな、とか。
(笑)そこは結構、余裕あったんだね。
いや、でもやっぱり、
すんごいツラかった。
おまさをもってしても、
陣痛はツラかったか。
あまりに痛かったから、
自分の髪とか引っ張ってみたり、
いろいろ試行錯誤して。
痛みをまぎらわせようとしてたんだね。
先生が、
「押し出す力が強いほど、早く終わります」
って言うから、
「じゃあ本気で全力で行くんで」
って力入れたら、全身の筋肉が、
ブルブルブルブルってなって。
(笑)かなりの本気だね。
翔くんに「寒いの?」って言われて、
「いや、筋肉、筋肉」って。
ぶははははは!

フルマラソンと同じぐらいの体力が要るって
聞いてたけど、
フルマラソンよりずっと厳しかった。
そんなに・・
でも、その分、時間は短かったんだね。
それはもう、筋肉のおかげで。
途中で気がついたんだけど、
ヨガで習った姿勢を使うと
すごい力が入れやすいってわかったんだよね。
あ、自分でその技を編み出したんだ?
そう、そうしたら、
先生が「上手、上手!」って言うから、
なるほど!あのヨガには
こういう意味があったのか、って思って。
それ、他の人のためにも、
書き留めておいたほうがいいかもなあ。
そう、これから、
よしはるとミサのところも生まれるから、
この気づきを伝えて、参考にしてもらおうと思う。
(2014年8月 産院にて)
【清水宣晶からの紹介】
おまさは、健康的なエネルギーを持った人だ。
いつも、明るい笑顔を絶やすことがない。
髪を切るためというよりも、人と話すために美容師をはじめたというおまさは、とても自然に相手の中に入りこんでいってしまう。
その時に、まったく押しつけがましさや、居心地の悪さを感じないのは、彼女が常に相手の反応をきちんと確かめながら話しをしているからだ。
ぐいぐいと所構わず押し入ってくる、おばちゃんノリではない。関西ノリやラテンノリとも根本的に違う。
おまさノリとでもいうべき、この心地いいテンポは、人から話しを聞くことで学んでいく彼女に与えられた、天性の才能なのだと思う。(2008年6月)
今回、おまさの出産の時期に話しを聞かせてもらう機会があり、母になる直前と直後の気持ちをリアルタイムに聞かせてもらった。
出産という一大イベントを目前にしても、おまさの様子は普段と変わらず、直後には、その体験談をいつものように面白おかしく話してくれたけれど、その内面には大きな変化があったような気がする。
これまで、何者にも染められることのないマイペースを貫いてきた彼女が、娘が生まれたことで、初めて変えられていくのかもしれない。
この先、その時々の話しを聞きながら、おまさの変化を知るのが、髪を切ってもらう時の楽しみになるだろうと思う。(2014年8月)
おまさは、健康的なエネルギーを持った人だ。
いつも、明るい笑顔を絶やすことがない。
髪を切るためというよりも、人と話すために美容師をはじめたというおまさは、とても自然に相手の中に入りこんでいってしまう。
その時に、まったく押しつけがましさや、居心地の悪さを感じないのは、彼女が常に相手の反応をきちんと確かめながら話しをしているからだ。
ぐいぐいと所構わず押し入ってくる、おばちゃんノリではない。関西ノリやラテンノリとも根本的に違う。
おまさノリとでもいうべき、この心地いいテンポは、人から話しを聞くことで学んでいく彼女に与えられた、天性の才能なのだと思う。(2008年6月)
今回、おまさの出産の時期に話しを聞かせてもらう機会があり、母になる直前と直後の気持ちをリアルタイムに聞かせてもらった。
出産という一大イベントを目前にしても、おまさの様子は普段と変わらず、直後には、その体験談をいつものように面白おかしく話してくれたけれど、その内面には大きな変化があったような気がする。
これまで、何者にも染められることのないマイペースを貫いてきた彼女が、娘が生まれたことで、初めて変えられていくのかもしれない。
この先、その時々の話しを聞きながら、おまさの変化を知るのが、髪を切ってもらう時の楽しみになるだろうと思う。(2014年8月)